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はりまCT研究会第300回記念講演会・祝賀会を終えて

はりまCT研究会
代表世話人 羽田 安孝

 

平素は、はりまCT研究会に格別のご指導、ご高配を賜り誠にありがとうございます。
この度の第300回という大きな節目の日を迎えるにあたり、準備段階より、参加人数はどうなのか?
天候は大丈夫だろうか?など不安に悩まされていましたが、当日は記念大会を祝うような晴天に恵まれ、記念講演会141名、記念祝賀会58名という多くのご参加をいただき、大盛況のうちに無事終了することができました。

当日の会場内​

基調講演では、昭和大学大学院保健医療学研究科 教授 加藤 京一 先生より「なぜ進まない?!読影補助!~その現状と課題~」という講演を頂きました。具体例として、(1) 画像診断における読影の補助を行うこと、(2) 放射線検査等に関する説明・相談を行うこと、などに診療放射線技師を積極的に活用することが望まれるとされているが、現状は思うように進んではいないこと、問題点として、診療放射線技師個々の力量の差、積極性の差などが挙げられました。しかし、進まないからといって待っていても始まらない、我々は貪欲に技術と知識を吸収していかなければならないことを痛感しました。

 

加藤京一先生

加藤京一 先生

特別講演Ⅰでは、りんくう総合医療センター 放射線技術科 中平 修司 先生より「急性腹症を撮る ~依頼に合わせた撮影技術と画像処理でのアピールポイント~」というテーマで、急性腹症に対する撮影技術を中心に講演頂きました。急性腹症と依頼があるとき、患者様の状態を把握するのは勿論のこと、疾患・解剖を理解し、鑑別に役立つ画像を提供していかなければならないことを再確認しました。

中平修司 先生

特別講演Ⅱでは、京都市立大学 放射線診断科 谷掛 雅人 先生より急性腹症のdynamic CT ~優れた画像は命を救う~という講演をいただきました。急性腹症においては、造影CT検査、特にdynamic studyが炎症、虚血といった様々な病態を描出し、診断や治療方針の決定に大きく寄与しています。しかし、造影CTは撮影する“人”によって大きく左右される検査でもあります。講演の最後に言われた、「私は診療放射線技師の方々に大きな期待を寄せている」という言葉に、我々は感動するとともに、責任の重さに身が引き締まる思いでした。このような信頼を預けてもらえるような診療放射線技師をめざすべきであると改めて実感しました。
それぞれ実践に即した内容と熱のこもった講演に、時間が経つのも忘れるほどでした。講師の先生方に感謝申し上げます。

 

谷掛雅人 先生

講演会の熱気そのままに祝賀会が始まりましたが、さすがは「はりまCT研究会」といったところでしょうか・・・ご挨拶いただいた先生、皆様笑いのツボも心得ておられ、会場がおおいに盛り上がりました。國井先生をはじめ、清水会長、研究会の“生みの親”である牧田先生、他、多くの皆様には笑いあり感動ありの素晴らしいスピーチをいただき本当にありがとうございました。
美味しい料理やお酒を堪能し、祝賀会も最高潮になったところで、第300回を記念して作成したロゴマークの発表をしました。ロゴマークは下書きの段階より試行錯誤を重ね、研究会に相応しい自慢できるものができたと世話人一同喜んでおります。

 

また、第300回を区切りとして、半蔀 英敏 代表が研究会の代表を退任されることになりました。25年間、代表世話人として、幅広い知識とリーダーシップで今日に至るまで研究会の継続と発展に努めてこられました。まさに、はりまCT研究会の“育ての親”といっても過言ではありません。
新代表世話人には、羽田 安孝(明舞中央病院)、新副代表世話人には、須賀 俊夫(明舞中央病院)、久森 克利(明石医療センター)が指名され、今後の抱負を述べ祝賀会は終了となりました。

祝賀会の様子・その1​

祝賀会の様子・その2

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